TopIto, Yoko 伊藤 洋子

Yoko's poem works

伊藤 洋子 の 詩

list

一覧

No. title date 書き出し comment b s
0075 魍魎 (すだま) のいる3月 2005/01/27 Thu 私の体の上にすわっているのは
一貫にも満たない魍魎
     
0074 稲妻よこばい 2002/08/       あたしは
なつのおわり
むすめに刺され
むすこに埋められ
     
0073 享楽 2000/11/       わたしの體が遠くなっていきます
あなたの軀も遠くなっていきます

淫らに降っている 雨
     
0072 粉雪
(ゆき)
1999/11/       まつ
明大前のKのなかでわたしはまつ
まくがあがるのを
Jがすがたをあらわすのを
     
0071 寝床に雪が降る 1999/05/       うつぶせのまま碗を持つ母
おかゆともおじやとも言えない物が
     
0070 水の棺 1999/02/       台所の排水溝が再びこわれ出した朝      
0069 窓は紫色 1998/11/       しろいふくを
きたひとたちが
みえる
     
0068 如月夜話 1998/09/21 Mon まいまいかぶりが結婚する      
0067 火を持って墓へ行く 1998/08/20 Thu 墓へ行く
小雨の中 墓へ行く
    s
0066 月曜日の朝 1998/05/14 Thu 五月十九日
アルバイトから帰ってみると
母の姿はなかった
    s
0065 文月 1998/02/21 Sat わたしはかえります
わたしはかえりません
     
0064 泰山木の花 1997/11/22 Sat おんなはねむらない      
0063 山手通り 1997/08/22 Fri 7月26日
右肩に真秀を入れたカゴ
左手で傘
     
0062 黄色い雨 1997/05/30 Fri 父は昼寝の後      
0061 緑の中で 1997/02/20 Thu ざらついた小さな手     s
0060 午後6時 1996/11/ くずれていく皮膚     s
0059 赤い体 1996/08/ あのひ
あなたともうひとつのからだ
     
0058 白い月 1996/05/
あなたの肉
あなたの髪
    s
0057 栄町酒直582 1996/02/ つくられたのは60年以上前     s
0056 蝋燭のある部屋 1995/11/ 皆んな帰っていった     s
0055 木槿のそばに立つ 1995/08/ あなたが昨年の十二月迄   b s
0054 七月二十九日 1995/05/ 電話をかけているのは
私ではない
この病院の婦長だ
    s
0053 1995/02/ 空が青い夜
わたしは駅まで歩く
流されていく雲
     
0052 乳房 1994/11/ あなたは十九の時 初めて胸の手術をした     s
0051 1994/08/ わたしの隣にはいつもあなたがいる     s
0050 髪—緑の果て 1994/05/ 一九五二年
二十一歳の冬
  b s
0049 三十五度の冬 1994/02/16 Wed 戌年の二月
ふとんの中から窓を見る
  b  
0048 屋根の上 1993/11/ あなたは
ずっと
両親と
暮らしてきた
    s
0047 1993/09/ もしかしたら
あなたは
ひとりで
ずっと
    s
0046 時間 1993/08/       生まれてから
死ぬまで
変わることのなかった
あなたの苗字
    s
0045 五月八日 1993/05/14 Fri 五月八日
降り始めた雨
  b s
0044 卯月 1992/02/ かつて
あなたの生まれた家は
  b s
0043 霜月 1992/11/ 閉ざされることのない
みっつの空洞
  b  
0042 水無月 1992/09/ 細長く残酷な
あなたのからだ
  b  
0041 月の雫 1991/06/ 脚がすっかり隠れる半袖のシャツ一枚で      
0040 八月の雨 1990/10/ 雷が鳴っていると   b  
0039 木槿の家 1990/04/ 保土ヶ谷の叔父から買った   b  
0038 27時32分 1990/03/ 薄い紅のついた煙草を   b  
0037 紙風船 1990/02/ 黄色い水玉のハンカチ
おでこにできたこぶを押さえている
  b  
0036 銀の馬 1990/01/ ねずみ色の雨の中から
あいつの遺体が発見される
  b  
0035 星を残して 1989/12/ 天に星が残っているうちに
男は帰っていく
  b  
0034 地図 1989/09/ 靴下を織る音はもう聞こえません   b  
0033 四つ木橋 1989/11/ 父親に断りもしないで乗ってきた自転車   b  
0032 狩りの一族 III 1989/10/ つないだ手を
急に
ほどかれて雨
  b  
0031 狩りの一族 II 1989/08/ 葡萄の実
房からもぎとられ
紅い雨が降る
  b  
0030 狩りの一族 1989/07/ 野中の一軒家が燃え出した   b  
0029 蝸牛のララバイ 1989/06/ 去勢された狐たちが金槌で氷砂糖を砕いている。 散文詩 b  
0028 かくれんぼ 1989/05/ お宅に頼んであった反物
さっそくだけど返して下さい
     
0027 13月の叛乱 1989/04/ 扉を叩くだけの騒音が
いつしか雨に変わる
  b  
0026 黒の涯 1989/03/ 踏み切りの音がするのに
電車は来ない
  b  
0025 海賊にナイフを 1989/01/       今年は太陽の色がちょっぴり違います   b  
0024 1989/    山のふもとに
大きな猫が住んでいる
  b  
0023 カエル 1988/11/ この髪の毛は一日で汚れる
眠いけれど眠れない
  b  
0022 榧の木
(カヤのキ)
1988/10/ 納豆が追いかけてくる
黒いマスクをつけた女の姿になって
  b  
0021 1988/10/ 廊下に出されている間
ふたりの手によって
母の顔に化粧が施された
  b  
0020 法事の翌日 1988/09/       障子張りを手伝い終えた老爺      
0019 縁の下から 1988/          アシタモアサッテモ   b  
0018 人魚の館 1989/01/       達磨大師の掛け軸の下で
始まっている百物語
  b  
0017 矛盾 1988/          画集の中から抜け出してきた女。   b  
0016 バッグの底に 1988/          新しい日は、湯をわかすことから始まる   b  
0015 さよなら こんにちは 1988/          一週間分の洗濯を始める   b  
0014 飛行 1988/          誰か来るかな 今日も   b  
0013 水の時代 1988/          じょうろくじょうまん   b  
0012 寄生するヒーロー 1988/          もう16年、左の耳の中にドン・キホーテが住みついている。 散文詩 b  
0011 帰還 1988/          雪降る第五金曜日   b  
0010 ゴム草履のおばさん 1987/          私を私以外の人物に   b  
0009 失礼します 1983~
1987
風が吹いている夜
銀色の風
  b  
0008 odd-eye 1982 or 1983
1987 modified
2006 modified
彼女の家を出て自宅へ帰る途中   b  
0007 時の果実 1985~
1987
犬の遠吠えで気づく
信州から来るという
いつものりんご売り
  b  
0006 斑猫
(はんみょう)
1987/          栗をおとす
黄色い斑猫の通った所へ
  b  
0005 摩天楼 1982/ 霧に包まれた街が
遅い朝を迎えては
誰かを突き放していく
  b  
0004 枯れ葉 1982/ 人から人へと流れていった
枯れ葉のような言霊たち
  b  
0003 冬避行
(とうひこう)
1982/ 見つめ合うのは春の丘   b  
0002 楽園
(パラダイス)
1987/          窓はあけておいて
カーテンだけしめよう
  b  
0001 まぶしい一日が終わって …… 1982/          まぶしい一日が終わって
今日も浜辺でねむる
  b  

remarque' =>
凡例

[b] 欄 が [b] => 1996年の [朗読バトルロイヤル] で [予め用意された 60 篇]

[s] 欄 が [s] => a series / 連作

poem
Top events Yoko
Ma_ho_Ma_ho_Family
まほまほファミリー
今後の活動
今までの活動
伊藤 洋子
詩人

navi » サイト内ナビ

inserted by FC2 system