脚がすっかり隠れる
半袖のシャツ一枚で
口をあけたまま
横たわっている
空をじっとみていても
月の雫は降りて来ない
濃さの点では
わたしの青が
勝っているのに
卯年
長月
日本晴れ
初めて
あなたとすれ違った
その時は
背中を向けて
どんどん歩いていった
言葉を交わす暇もなかった
ただ
かすかに見た
あなたの黒い瞳が重い
日ごとに重さを増して
呼吸し続けている
それを
子宮の中で飼っている
わたし
※ 当作品は作成途中で散逸したため、
部分的にお届けすることとした。
未発表作品だが、作家自身の手による
美術作品のモチーフに断片が使用され
ているため、見覚えのある方もおられ
るかと思う。(編者)
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