誰か来るかな 今日も
お昼すぎには来るんじゃないかな……
お昼すぎ?
わたしは何にも言えない
あなたも黙っている
唾液が遠慮がちに口の中でかしこまっている
腕時計の鎖も
蛆に変わっていく
五時に起きても
六時に起きても
昨日から先に動くものはない
全く同じ顔 同じ息遣い
やけに天井の低い洗面所
白衣と一体化した
看護婦の腕や腰が
小さくなったあなたの体を隠してしまう
白でも黒でも茶色でもない
あなたの顔を隠してしまった
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